その３ / Tercera
アルフォンブラ作り・続き
真ん中で黄色い何かを抱えてるのはスペイン語学校の先生
持ってるのは霧吹き
実はアルフォンブラ作りに欠かせないものの一つにこの
”霧吹き”がある
常に霧吹きで水を吹きかけオガクズを湿らせてないと
当然のことながらオガクズは乾く
時間は朝からかかってるわけやし、
太陽も照りっぱなし、乾かないはずがない
乾けばただのオガクズ、
せっかく仕上げた形も崩れ、もし風の一つも吹けば
苦労して仕上げたアルフォンブラが吹き飛んでしまう
そのために”霧吹き”は絶対必要物
後ろで見ているのは生徒
ヨーロッパ系が多かったような・・・
東洋系は自分を含めて３人くらい
お国柄なのかそれとも個人の資質なのか
（それとも宗派が違うからか）
作業を手伝う人間と手伝わない人間は
ぱっかりと分かれる
この場合後ろに並んでる男性陣はおおよそ
手伝わない組
一番左の男性はまだ手伝ってたが
いかついアメリカ人はずっと
酒を呑みながらただ見てるだけだった
最初の形の周囲に花びらを散らし、
そのさらに外側は松葉を敷く
日がもう西の山へ隠れるころに
ようやく形になってきた
こうなるとみな写真を取り始める
松葉を敷いた外側にまた花びらを敷き
マツボックリを使い簡単な幾何学模様を描き・・・
午後６時半、完成
学校の中から机を引っ張り出して踏み台がわり
ちなみにこの日、
この通り（Primera Avenida Sur）で
アルフォンブラを作ってたのはうちの学校だけでした
(行ってたスペイン語学校はココ→ Sevilla)
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