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大台ケ原
奈良県南部、三重との県境にある山岳地帯、というか高原
近畿の屋根なんて言い方もある
標高1600ｍ内外
～ヶ原、というとおり、山頂なのにわりと平原
年間降雨量5000mmと、日本のみならず世界有数の多雨地帯
まぁわりと世界にはよくあるね、
こういう地形性の多雨地帯
地質的には隆起準平原
隆起準平原なんてグァテマラでいくらでも見ましたが、国内では珍しい
山の上が真っ平ら
隆起準平原ってのは、一度浸食でほぼ真っ平らになった海抜の低い平野が、
地殻の隆起によって高い位置にまで持ち上げられたもの
過去の浸食作用による平原を化石的に遺存している平原
ここからまた雨水や重力による浸食が始まり、谷や山が削りだされていく
浸食度合いが少ないほど隆起が最近、ということになる
地形輪廻的には、幼年期にあたる
近畿の最高峰の仏経ヶ岳（八剣山とも。1915m）はここより北のさらに内陸部に存在する
その山系は鋭い山とえぐれた谷のまさに壮年期地形であって、
準平原面は保存されていない
接峰面図によってかろうじて過去の準平原面を復元できるのみ
その仏経ヶ岳山系は、壮年期地形であるから、
隆起したのが大台ケ原準平原よりも前であると考えるのが妥当かと思う
日本最多の多雨地帯・大台ケ原がまだ幼年期の準平原で、
それより内陸のおそらくは雨量の劣る地域が壮年期の急峻な地形なのは
ある意味パラドキシカルやけども、
後から大台ケ原が隆起して大台ヶ原が雨をせき止める形になった、ということなんやろうな
大台ケ原が今の高さまで隆起したのは、いつなんやろうねぇ
恐らくは、今のような
潮岬に隆起軸を持ち志摩半島に沈降軸を持つ南海地震を周期的に繰り返すようになった
プレート運動のパターンが成立して以後なんやろう
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