し:       酒呑童子

し ゅ  て ん  ど う   じ

酒呑童子
平安中期、丹後国(現在の京都府北部)の大江山に住んでいた、という鬼

しかしこの鬼たる酒呑童子が出没したのが平安京
何をしたかといいますと、基本的に”強盗”の類
いわば”鬼”というよりは”山賊”ですな

んでもって京都市の西山、亀岡との境目の”老の坂”(大枝山)にこの
酒呑童子の首塚
があります

なんでも
源頼光らが大江山の酒呑童子を討ち取った後
京の都へその首級を提げて帰ってきたところ
ここで首級が急に重くなり持ち上がらなくなってやむなく
ここに首塚を造った、という話



でもですな、
そんな治安が良いわけでもない平安時代
遠〜い丹波国から山賊(鬼)がやってきた、と考えるより
ここの山賊の話が本家本元家元総本山で
後に話がふくらんで
(中国の説話なんかも取り入れて、伝説に源頼光なんかの有名人も加えて)
現在の”丹後国大江山”伝承になったんでしょう

その際に元々の発祥地たる「西山の大枝山」の首塚も伝承の中にこういうカタチで残されたのでしょうね
こういうカタチで本来の発祥地が残されるのもよくあることです



また、丹後の大江山の方にもそれを受け入れる素地(まつろわぬ先住民の伝承)があるし、それで
現在に伝わるような話になったのではないかな

首塚(首塚大明神)へ行く途中の道には道標べがあった

山を西に越えたら丹波国・亀山
山を東に越えたら山城国・京の都

今ならば道は川沿いに附けられることが多いが
昔になればなるほど道は尾根道や峠道であった

今は人気も無い山の中の道なのだが
昔はそれなりに交通の要衝たる峠道だったのだろう

山賊が出没する条件にまさしくぴったりである

首塚大明神が見えてきた
鬱蒼たる樹々に覆われてなんとも幽玄たるたたずまいである

下の鳥居から上の大明神へは短いながら
まるで鞍馬の木の根道

すごい雰囲気がある

境内というか敷地内には
ご神木であるかのごとく注連縄を張られた木

どうでもよいが春先には来られへんな、ここ
杉の大木だらけ

酒天童子(首塚大明神)・続き
あしあとスズメいろ
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