メキシコの民族衣装 / Ropa Tipica Mexicana

民族衣装といいましても、普段から民族衣装を着てる国・民族というのは今日ではそんなにないわけでして、
実際のところ日本国内がそうであるように、
いかにもな民族衣装というものは”お祭り”などのハレの空間でしか見られなくなってきております。

ここで取り上げますのもお祭りでの衣装です

場所はメキシコ市近郊にあるテスココという町の、
そのさらに郊外にあります
"La Resurreccion"
(ラ・ッレスッレクシオン。日本人には発音は至難)
という村のお祭りです

また、このお祭り自体が
"La Resurreccion"(ラ・ッレスッレクシオン)
といいまして、意味は”キリストの復活”です

カトリック圏のセマナ・サンタ
(聖週間。プロテスタント圏のイースター)
の期間の最後のお祭りです


写真は美美しく飾ざられた村の教会
自転車は・・・・・
遠〜くの教会まで村人がこの自転車で
巡礼に行ってたんですな

この巡礼がここで行われるお祭りに
関係あるのです

お祭り全部を見たわけではないので
その一部なんですが



お子さまたちが登場してきました
これが昔のメキシコの農民の衣装であります

大きな帽子に肩からカバンをぶら提げ、
手には鍬らしきもの。
この子供たちのいでたちは、
"Sembradores"(種まく人)といいます

・・・いったい何なのか?

写真の右の方、
何の仮面だかわかりませんが
仮面を被ってらっしゃいます

メキシコは仮面の国でして
たくさんの種類の仮面があります
しかし実際に使用してるトコというのはなかなか

さて皆さん
その仮面の方のオトナリ、
美麗に着飾った方がいらっしゃいます。
これはグァテマラなんかへ行けば
まだまだ現役で着ている人がぞろぞろいる
アメリカ先住民の民族衣装”ウィピル”が
スペイン文化の影響を受け、ドレスっぽくなったものです

しかし見てもらいたいのはそこではない
下にこの人物の拡大写真を

・・・・・男であります→

なぜ女装してるのか?
訳がわからんままにこの女装の方と白い帽子の方は
教会の境内を行ったりきたり
そして子供達は鍬を持って耕すフリをして
その周りをグルグルと回る
そして提げた袋から種子に見立てたお菓子をばらまく

・・・・・つまり、これはキリスト教の行事のフリをしてはいますが、
キリスト教とは全く関係のない農耕豊饒儀礼なのであります。
いや、”キリストの復活”と”穀物の復活”(=種の芽生え)と引っ掛けてあるとこは関係有りますがな。
おそらくこれは、女装してるとはいえ、男女が畑に見立てた境内を行ったりきたりするのはいわゆる”交わり”を象徴した呪術儀礼。
(女装した男なのはカトリック対策でしょうな)
最初の写真で触れた自転車の巡礼の方々もはるかグァダラハラ近郊の”豊饒を司るマリアさま”まで行ってきたそうで。
びっくりです。いいもん見せてもらいました。

まぁ、これだけではこの儀礼がスペイン由来なのかそれともメキシコ土着由来なのかまではわかりませんが。

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メキシコ・ウイチョール族の民族衣装 / Ropa Tipica de Huichol
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