熊本・大観峰
Mirador de Daikanbo, la provincia de Kumamoto


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その3 / Tercera

2006年10月 / Octubre de 2006

お終い / Fin

大観峰のパノラマ・南東〜南方向
左から、外輪山の急崖とカルデラ底の水田地帯、阿蘇五岳の根子岳・高岳

外輪山の縁
まさに大地の縁、といった趣き
実に風光明媚

しかしながら、
阿蘇のこの大カルデラが出現したのは約9万年前
9万年まえここにあった山の山裾が外輪山
以前は富士山に匹敵する山がここにあった、
と言われていたけど、
そうではなかった、というのが最近の説

その9万年前の噴火はあまりにすさまじく、
ここにあったハズの山を吹き飛ばした大噴火は
雲仙普賢岳の火砕流を遥かにしのぐ
超巨大火砕流を発生させた
その火砕流は九州島のほぼ全域を焼き尽くし
(鹿児島南端は助かったらしい)
現在の山口県秋吉台までも達した

・・・・・風光明媚な風景ながら、
もし同じ規模の噴火がここで起こったら?
背筋が寒くなる

今はひたすらのどかな阿蘇カルデラ外輪山

しかし、この阿蘇カルデラから南へは、
鹿児島火山性地溝とよばれる
火山カルデラによる陥没地帯が続いている
加久藤、小林、姶良、若尊、阿多、池田、鬼界・・・

海中の鬼界カルデラが形成された7300年前には
大火砕流は海上を走り屋久島を焼き払い、
5000年前の池田湖(池田カルデラ)形成時は
薩摩半島を火砕流が焼き払い、
1万8000年前の姶良カルデラの破局噴火時には
9万年前の阿蘇カルデラ噴火に匹敵する破局噴火で
九州南半分は100mを越える火砕流に埋まった
それがシラス台地

確実にいえること:歴史は繰り返す

いつかまた九州の火山は破局噴火して
九州全域を焦土と化すハズ

大観峰の説明看板
大観峰という名前は、徳富蘇峰が名付けたものとな

阿蘇カルデラから大観峰へ向かう途中
中腹から見た外輪山の崖

中腹から見た外輪山
見事に峰の高さが揃っている

麓の阿蘇カルデラ底から眺めた大観峰

熊本県 / Provincia de Kumamoto
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