マンクヌガラン王宮はジョグジャカルタ市近郊のもう一つ古都、
スラカルタ市(ソロ市)にある王宮

なんだかこの中部ジャワ地域は王家が多い
それらは皆、この地にあった(新)マタラム王国が1755年に分裂したことによる
分裂した王家は片方はジョグジャカルタへ、もう一つはスラカルタ(ソロ)へ王国を建てた
だいたい王家が分裂したら潰しあいをするものだが、ジャワ島の実権がオランダへ移っていたからか、
これらの王家は並存したまま近代を迎えた

さらにややこしいのは、各王家はさらにもっぺん分裂をしている
だからジョグジャに2つ、スラカルタ(ソロ)にも2つ、
計4王家、4王宮が現在も存在するのだね

2002年6月19日 / 19, Junio, 2002

マンクヌガラン王宮
正門をくぐったところ

チーク材に瓦屋根、釘は一切使わないという
ジャワの建築様式・ジョクロ様式で建てられているこの建物は
プンドポといい、
一種の儀礼場であり、コンサートホールである


演奏されるのはこの地の伝統オーケストラたるジャワのガムラン
ジャワのガムランはバリ島のガムランとはまるで違う
舞踊つき

プンドポ内部
ここのプンドポは中部ジャワ最大
床は大理石
天井は高く、音響効果も抜群なはず
さすが王家


実はワタシはボロブドゥールよりもプランバナンよりも
こここそがジャワに来る最初の目的だったのだよ
このマンクヌガラン王宮のプンドポこそが
プンドポ内に置かれているガムランのセット

このガムランのセットの演奏を聴きたかったのだが、
時間の関係で割愛したのは残念

バリやジャワに関わらずガムランは全てそのセットごとで音色が違う
特にマンクヌガラン王家のガムラン・セットは最古級であり、
また同時に名器としても有名・・・・・なのだが
これがそれなのかどうかはちとわからん

誰もいなかったから鳴らしてみたかったが、恐れ多くてやめた。
これがかの有名な銘器、
キヤイ・ウダン・アルム(香る雨)やキヤイ・ウダン・アセ(愛の雨)
だったらシャレにならない。
まず100%違うとは思うけど

だってキヤイ・ウダン・アルムとキヤイ・ウダン・アセってのは
”鳴らすと雨が降る”
っていう

伝説の銘器

なんですから・・・・・

いくら王宮内とはいえそんなもんプンドポにぽんと置いたまんまにするはずもないわけでして
(でも王家だけにどんな曰く因縁があるかわからんし〜)

ここの王家のガムラン、CDも出てます。そりゃもう何度聴いたか・・・・・

プンドポの天井



天井には絵が描かれてあって、いろいろ意味がある
宇宙を表してるとかなんとか

王に対する悪をクリス(ジャワの短剣。多く呪術的な意味あり)が
取り囲むデザインなんだそうな

クリスで囲まれた真ん中には何週類かの色の絵があって、
赤は魔力、橙は恐怖の意味やとか
要は魔よけ呪術的画像なんやね

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その1 / Primera


スラカルタ(ソロ)・マンクヌガラン王宮
Kraton Mangkunegaran
Palacio de "Mangkunegaran", SURAKARTA (SOLO)

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