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播州・石の宝殿 / Santuario rocoso antiguo

2005年11月 / Noviembre, 2005

石の宝殿
兵庫県高砂市にある生石神社(おおしこじんじゃ)のご神体
日本三奇のひとつやそうな
3方向を岩壁に囲まれた山から刳り出された四角い石の塊
ご神体の四角い巨岩の下には水がたまっている
まるで巨石が水に浮いているかのように設計されている
まるで意図のわからないホンマに不思議な巨石建造物

高さ5.7m、横6.4m、奥行7.2m
完全な真四角ではなく妙な掘り込みの入った四角いかたち
下は細くすぼまり、背後は突き出していて、まるで
テレビのブラウン管
謎すぎ。日本にこんな謎な巨石建造物があったなんて
自然にできた、とかやなしに100%人工



由来(神話)は以下、

神代の昔大穴牟遅・少毘古那(おおなむち・すくなひこな)の二柱の神が天津神の命を受け
国土経営(こくどけいめい)のため出雲の国より此の地においであそばされた時、
二神相謀り国土を鎮めるに相応しい石の宮殿を造営しようと
一夜の内に工事を進められた
しかし工事半ばにして阿賀の神一行の反乱を受け、
そのため二神は山を下り神々を集めこの賊神を鎮圧されたが、
夜明けとなり此の石の宮殿を正面に起こすことができなかった
時に二神は、
たとい此の社が未完成でも二神の霊はこの石に籠もり
永劫にこの国土を鎮めんと言上げされた
以来此の宮殿を石乃宝殿、鎮の石室(しずのいわや)と称している




とのこと
一夜のうちに巨大な建造物を作ろうとして失敗

という話は、主人公が弘法大師になってたり役の行者になってたりして各地域に存在する伝説やが、
このテの話は基本的に地形説明説話と考えてよろしい

ここの由来の場合は後代の弘法大師や役の行者などというアリガチ歴史上の人物でなく
日本の古代神が主人公であり、かなり古い伝承っぽい
(中世神話なら弘法大師や役の行者、近世説話なら坂田金時やら九郎判官義経とか弁慶とか)
逆にいうたら、「由来がわからないが故の説明
造った由来がとうに失われてることの裏返しの説話
(地形ならば神話の残欠ともいえるかもしれないけど)

登場人物が古事記や日本書紀に登場する日本の人気古代神
つまりはそんな古代の時点で既に由来や誰が造ったか等の伝承が失われてたことになる
ということは、もしかしたら相当古い時代のものか?
(弥生時代くらいとか)

しかし大穴牟遅・少毘古那の二柱の神とはね・・・・・
このニ神は古代の医療神とされる神なんやが、
なにか本来の伝承の残欠を反映してるんやろか?

この遺跡に関わった民族の出自の違いくらいは反映してそうやね





それにしても、
いったいいつ誰がこんなもんを造ったのか?
謎やわ

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